「お父さん! 子供達のイベントの道具を運びたいんですけど、お手伝いしてもらえませんか?」
保育園の先生に声を掛けられ引き受ける事になりました。
昭和60年式のマツダ ポーターキャブ
フロントパネルの中央に手動開閉のエアダクトがあり、子供達の前でエアダクトを開けたり閉めたりすると、口をパカパカ開けてるみたいに見えるのか、喜んでくれて受けが良く、子供達に人気のある軽トラックです。
下取車で入庫したのですが、廃車にするにはもったいなかったので、お客さんに了解を取り使わせてもらう事になりました。
下取後、オリジナルカラーにオールペイントしたポーターキャブは大変気に入っているので、まだ乗り続けたいと思っています。
イグニッションをONにして電磁ポンプの作動音を確認したら、チョークレバーを引き、アクセルペダルをコントロールしながらのクランキング。
コンピューター制御の車に乗りなれた今では、なんだか面倒くさい一連の動作だが、すべてがオートマチック化された現代の忘れかけてる何かがそこにはあるような気がします。
真夏の猛暑日でも、エアダクトを開け三角窓を広げて入ってくる自然の風は、カーエアコンがまだ普及されていない時代の昭和の風。
今はなんでも便利な世の中ですが、不便さの中にある大事なものを忘れない為にも、まだまだ、昭和の風を感じ続けたいと思います。